平成17年 4月24日(日) 絶好の登山日和  参加者; 約400名




素晴らしい天候に恵まれ、神事が執り行われた。



荒滝山(459m)の自然を楽しもう 
 山口県宇部市の最高峰「荒滝山」で 4月24日(日)午前11時より、地元吉部地区の景勝保存会が主催する恒例の登山祭が宇部市長、吉部小児童はじめ、約400人の市民が参加して行われ、今回はこれに合わせ、コミュニティスポーツくすのきと宇部山岳会が共同で切り開いた、日ノ岳(458.6m)との周回登山コースのコース開きも行われました。

 山頂の広場は地元市民や登山愛好家で大賑わい。また、春の遠足としてこの登山祭に参加している吉部小児童29名も学校から1時間30分、引率の先生や父兄とともに元気よく登ってきました。

 山頂からは、新日本百名山に選ばれている東鳳翩山をはじめ、北側に秋吉台と桂木山、花尾山など、県内有数の名山を、また、南側は瀬戸内海や遠く、九州の由布岳などを望むこともできます。このような眺望を宇部市長は「初めて登りましたが、360度素晴らしい眺望を体験し、合併の実感がわいてきました。宇部の名勝が一つ増えました。楽しい一日を過ごしてほしい」と話していました。



日ノ岳から見た荒滝山は“吉部富士”のようで重量感あふれる。飛行機雲も歓迎?

 宇部市の最高峰「荒滝山」は室町時代末期に周防、長門一帯を治めていた大内氏の家臣、内藤隆春が要塞を築いたといわれています。彼は家老であったこともあり、多くの遺構を現在に残しました。山全体に広がった栄華の跡の一部は、登山道からも見ることができ、歴史的には大変興味深い山であるといえます。
 また、その昔、狼煙(のろし)場であったという山頂には明治天皇像が建っています。歴史も文化にも深いこの山、これを機会に西隣の日ノ岳と周回されてみてはどうでしょうか。



登山祭と周回コース開き

宮司による玉串奉奠 宇部市長の挨拶

 宮司による神事が執り行われ、吉部景勝保存会の会長が「多くの参加があり感謝しています。昨年11月に宇部市と合併し、楠町の最高峰が宇部市の最高峰となり、一回り、二回りも大きくなったような気がします。これからは皆さんと一緒に、荒滝山の保全に努めて行きたい」と挨拶がありました。


地区を代表し、宇部市特別参与の挨拶 周回コース開きのテープカット

 登山祭後、引き続きコミュニティスポーツくすのきにより、荒滝山・日ノ岳登山周回コース開きが行われました。
 地区を代表して宇部市特別参与(旧楠町長)の挨拶があり、宇部市長、地元児童代表者などによる、記念植樹、テープカットを行い、コース道標の除幕と進み、周回コース開きとなりました。
 大勢の登山者が、歴史、文化に思いを馳せ、日ノ岳へと歩みだしました。



南東側の方向に虹を延したようなちょっと珍しい“水平環”が見えました。



周囲の眺望

霞んでなければ、九州まで見渡せます。 手前に見えるのが、日ノ岳です。



周回コース開設と準備

 新しく開設された登山周回コースは、年明け早々よりコミュニティスポーツくすのきと宇部山岳会が着手しましたが、昨年の相次ぐ台風の襲来や、寒波で作業は難航しましたが、約3ヶ月かけ整備しました。このコースは特にピストン不要で車道歩きもなく、駐車場に戻れる周回コース、これは他に例のないコースであるかと思います。距離、アップダウンの高度差、要所々々での展望の素晴らしさからみても、県下でも有数のコースとなり得るはずです。
 4月の中旬には、道標の整備に入り、あとは登山者を待つばかりとなりました。

木の皮を剥きます。 穴をあけます。 そして、固定し防腐剤を塗布します。
道標設置の様子です。これも安全登山を願うため整備しています。

3人がかりで担ぎ上げています。 今までここが“荒滝山山頂”を示すものがありませんでした。 明治天皇像と一緒に記念撮影。
今まで、ここが荒滝山山頂を示すものがありませんでした。「これではよくない」ということで、山頂にも標識を設置しました。



コースとおよその時間

【コースとおよその所要時間】
 登山口(犬ヶ迫)→50分→荒滝山山頂→1時間30分→日ノ岳山頂

 日ノ岳山頂→50分→登山口(犬ヶ迫)

 登山口には駐車場、トイレあり。



今後の課題

 登山祭、コース開きは無事終了しましたが、今後の課題も山積しています。登山道や道標の整備、地元行政との協議が必要だが、歴史的に興味深い山であるため遺跡説明板などの設置、そして保護などいろいろとあります。県下有数のコースとなるでしょうが、維持するには大変な苦労が必要となります。これは地元の者としては取り組まなくてはならないことだと思っています。